ツバルの国は標高が非常に低いので海面上昇の問題を抱える

3月 16, 2015

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ツバルの国は標高が非常に低いので海面上昇の問題を抱える

ツバル(Tuvalu)とはオーストラリアやニュージーランドの北東部に位置し、南太平洋のエリス諸島に存在している島国です。首都はフナフチと呼ばれる町で、19世紀に英国の保護領・植民地になった経緯から、現在でも英国連邦に加盟しており、国旗にもその様子が現れています。

国土は25.9平方キロメートルであり、品川区より少し広いくらいの国土に約9,900人のツバル国民が生活しています。国民の大半はポリネシア系の民族であり、ごく一部ではあるもののミクロネシア系の民族もいます。

使用されている言語は上記の歴史的な経緯から、英語とツバル語となっています。また、ほぼすべての国民はツバル教会(キリスト教プロテスタント系)に属するキリスト教です。

経済的な主要産業は農業と漁業ですが、自給自足的な部分が大きく、海外へ輸出するなどの外貨獲得の手段にはなっていません。

天然資源も殆ど採掘されず、他の国からのアクセスが悪い立地の影響からか観光業なども栄えていません。

そのため、政府の財源は入漁料と外国漁船への出稼ぎ船員等による海外送金、財政赤字を信託基金(英国、オーストラリア、ニュージーランドとの共同出資により1987年に設立)の運用益から補填していましたが、2001年以降、米国経済の不調やオーストラリア経済の低迷の影響を受けて信託基金の運用益がマイナスとなり、厳しい財政状況に晒されています。

ただ、近年では、自国に割り当てられたドメインコードの使用権売却を得られるようにもなりました。ある程度収入が確保できたとはいえ、ODAなどへの依存率が約2/3と非常に高くなっており、政府は政府補助金や特別開発費等の財政支出の大幅な削減と財政の透明性の向上等に努めています。

上記のように非常に小さく目立つ部分のない国ですが、一つ大きな特別な問題を抱えています。

それは、国の標高が非常に低く、地球温暖化の影響によって海面が上昇してしまうと、国そのものの存続が脅かされてしまうという問題です。

1988年に地球温暖化に対する懸念が大きくなり、国連の機関である国連環境計画(UNEP)などがその影響を検証するためのフォーラム IPCC を設立されました。

この流れを受けて、1991年にはオーストラリアによって南太平洋潮位・気候監視プロジェクト (SPSLCMP) が開始され、ツバルの首都であるフナフチにも高精度の観測機器が設置されることになりました。